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子どもが成人したら養育費はもらえなくなる? |
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2024年11月27日更新離婚・男女問題
前夫と10年前に離婚した際,一人息子が成人するまでの養育費の支払を約束してもらいました。ところが,今年になって突然,前夫から「成人するまでの約束だったから,もう養育費は払いません」と連絡がありました。現在息子は18歳で,私と住んでいる自宅から大学に通っているのですが,養育費を払ってもらうのは難しいのでしょうか。
お子さんを監護している親は他方の親から養育費を受け取ることができます(民法766条1項)。ここでいう『子』とは,独立して生活を営むに足る能力を有しない者(いわゆる未成熟子)をいうとされており,必ずしも未成年者を指しているわけではありません。
このため,養育費を支払ってもらえるかどうかは,お子さんが成人しているかではなく,未成熟子といえるかがポイントとなります。ちなみに,令和4年4月1日から成人年齢を20歳から18歳に引き下げる改正民法が施行されていますが,未成熟子かどうかは経済的な能力に着目した概念であるため,該当性の判断に法改正は影響しないといえます。
本件のように,お子さんが大学生である場合には,経済的に自立していない未成熟子と判断されることが多いですので,養育費を払ってもらえる可能性があります。もっとも,前夫から「払いません」と宣言されてしまっていますので,今後の話合いの進め方や手続のことなどを含め一度弁護士に相談されることをおすすめします。
関連情報
回答者情報
弁護士名 | 佐藤 睦巳 |
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事務所名 | クロノス総合法律事務所 |
事務所住所 | 横浜市中区山下町74-1 大和地所ビル1108 |
TEL | 045-264-8701 |
Webサイト | https://chronus-law.com/ |
こちらに記載の事務所情報等は執筆当時の情報です