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臭気トラブル

2022年12月21日更新近隣問題

隣家や階下に焼肉屋さんがあり,そこからの臭いで洗濯物や書類に臭いが付いたり,煙でのどが痛くなったり目がしょぼしょぼしたりして,生活や仕事に支障が生じています。どうしたらいいでしょうか。

 受忍限度を超える臭気が確認できれば,不法行為として,損害賠償や差止めの対象となりえます。

 受忍限度というのは,社会生活上,お互い様ということで我慢すべき限度ということですね。場合によっては臭気の客観的な調査が必要となりますし,何か症状が生じているなら,医師の診察を受けて診断書を取っておくことも重要ですね。

 臭気の調査は,臭気判定士が,窓の開閉など様々な状態でどのような臭気がどの程度の強度で存在するかを評価します。

 参考に,筆者が調査に立ち会ったときの様子をお話しします。居室のある建物の一階に焼肉店があって,常時煤煙と臭気を出しているというご相談でした。当日は,臭気判定士が二人調査に入りました。機械のようなものを使うのかと思っていたら,鼻で感知するというのでちょっと驚きました。特殊なマスクはつけていましたが,これは鼻が臭いに慣れてしまうのを防ぐためのものということでした。調査員は,「6段階臭気強度表示法」という評価基準を使って数値化しました。臭いの種類も,厨房の臭気や煤煙の臭気などと鑑定しました。ただ,費用も15万円ほどかかりましたし,調査の前に,まずは話合いで解決を試みるべきでしょう。当事者同士での話合いが難しいようでしたら,弁護士に間に入ってもらうこともご検討ください。

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回答者情報

弁護士名 橋本 信行
事務所名 川崎武蔵小杉法律事務所(武蔵小杉駅より徒歩3分)

 

こちらに記載の事務所情報等は執筆当時の情報です

 
 
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