2012年06月05日更新

本年５月２２日午前１０時ころ，ナイフで襲いかかった暴漢と揉み合いとなり，福岡県弁護士会会員が重傷を負った。

本事件については，未だ捜査中であり，その原因や背景は明らかにされていないものの，同会員は，暴漢の相手方訴訟代理人とも一部では報道されており，かかる犯罪行為は，弁護士業務に関してなされたものである可能性が高い。

このような行為は，社会正義の実現と基本的人権の擁護を使命とする我々弁護士の業務に対する重大な挑戦であり，断じて許してはならない。

当会では，かつて，坂本弁護士一家殺害事件があり，平成２２年には，前野義広弁護士が事務所にて，業務に関連して殺害されるという痛ましい事件を経験した。

当会は，このような犯行を行った者を強く非難し，捜査機関に対しては，厳正かつ迅速な捜査と真相の徹底究明を求めるとともに，今後も弁護士業務に対する妨害に対しては一歩も退くことなく，毅然と対処する覚悟であることをここに宣言する。

２０１２年（平成２４年）６月１日
横浜弁護士会
会長 木村　保夫