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会長声明・決議・意見書(2001年度)

会長談話

2001年11月15日更新

去る11月4日、当横浜弁護士会会員であった坂本堤弁護士(当時33歳)と妻都子さん(同29歳)、長男龍彦ちゃん(同1歳2ヶ月)の13回忌法要が、鎌倉円覚寺松嶺院においてしめやかに行われた。

坂本会員は、オウム真理教(現アレフ)による被害の救済に取り組んでいたが、1989年(平成元年)11月、家族とともに行方不明となり、家族、同僚、日弁連、当会をはじめとする各弁護士会、坂本弁護士と家族を救う全国弁護士の会、そして多くの市民の方々による必死の救出活動にもかかわらず、1995年(平成7年)9月、無念にも、妻都子さん、長男龍彦ちゃんとともに、遺体として発見されるに至った。

坂本会員は、当時経験2年半の弁護士であったが、子ども・障害者など社会的弱者の権利を守るためにひたむきに活動していた。そのさなかに弁護士業務を理由として殺害され、妻子までもが犠牲となったことは、弁護士業務妨害事件の最たるものであり、私たちにとっても痛恨の極みである。また、基本的人権の擁護と社会正義の実現を使命とする弁護士の業務を妨害することは、国民の基本的人権に対する侵害であり、法治主義、ひいては民主主義に対する挑戦でもある。

私たちは、13回忌を迎え、坂本会員一家の事件を決して忘れず、弁護士業務妨害を許すことなく、今後も人権擁護・社会正義実現の使命を果たしていく決意をここに改めて表明するものである。

 


2001年(平成13年)11月5日
横浜弁護士会
会長 須須木 永一

 
 
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