横浜弁護士会新聞

2009年12月号  −3− 目次

水原地方弁護士会来たる 日韓双方の離婚をテーマに
 10月30日韓国・水原地方弁護士会の魏哲煥会長初め17名の弁護士が当会を訪問した。当会と水原地方弁護士会との交流は、平成15年の友好協定締結から数えて7回目である。
 当日、水原地方弁護士会一行は、横浜地方検察庁、横浜地方裁判所の表敬訪問を行い、その後、当会にて交流セミナーが開催された。
 当会と、水原地方弁護士会との交流会では、毎年、双方に関心があるテーマを定めセミナーを行っている。今年は、日韓双方の「離婚」をテーマにセミナーが開催された。
 今回のセミナーは、横浜家庭裁判所の協力により、裁判官からの報告もあった。また、新しい試みとして同時通訳を導入した。従前のセミナーでは、通訳時間が必要であったため、報告や討議に使える時間が十分とはいえない感があったが、本年度は同時通訳によりこの点の改善をはかった。
 セミナーでは、横浜家庭裁判所の坂野征四郎裁判官から日本における離婚の概要について報告があり、次いで当会家族法研究会幹事である川島志保会員から財産分与に関する報告、そして最後に水原地方弁護士会朴永洙弁護士から、韓国の改正離婚法に関して報告があった。報告の後、質疑応答の時間をとったが、裁判官の参加や同時通訳システムのおかげか、例年にも増して熱心な質問が飛び交った。
 セミナーを終えた後、ホテルニューグランドに移動し、懇親会を行った。懇親会は、両会長の挨拶の後、坂野裁判官の音頭で乾杯を行い、今年も賑やかな会が開催された。
 出席者は十分に国際交流ができたのではないかと思われる。次回の交流会は、水原で行われる予定なので、できるだけ多くの会員の参加を期待したい。
(会員 黒木 勉)


理事者室だより(18)無事に折り返し?
副会長 横溝 久美
 本原稿は、10月2日に書いている。12月号に掲載されるとのこと。そうか、就任から既に半年が経ち、これが掲載されたらそろそろ引き継ぎ準備ということかしら。
 私が担当する委員会で印象が強いのは、やはり、公設事務所支援委員会、国際交流委員会、消費者問題対策委員会、日本司法支援センター(法テラス)対策委員会だろうか。
 公設事務所の支援は、加藤勝前副会長の冷静沈着な弁舌で臨時総会を通り、社員弁護士3人の奮闘や委員会のバックアップで、9月1日に設立登記、9月30日に開設祝賀会に漕ぎつけた。開設祝賀会には千葉景子法務大臣も出席され、話題性もある「門出」となった。
 国際交流委員会主導のイベントとしては、韓国水原地方弁護士会をお招きして、10月30日に「離婚」をテーマとした交流セミナー、懇親会、10月31日にはサッカー大会を予定している。
 消費者問題対策委員会は、委員会委員数も多く「勢い」のある委員会で、担当副会長が怠けていても、芳野委員長をはじめとする各委員がしっかりフォロー。「消費者問題」は熱い!
 日本司法支援センター(法テラス)対策委員会は、弁護士会と法テラスという別組織の間の架け橋たるべき委員会であり、それだけに、課題山積と痛感した。特に、法テラスと契約を締結している弁護士に対する苦情をめぐり、契約当事者でない弁護士会が対法テラス関係でどこまで関与し、契約自治と弁護士会の自治との均衡を如何に保つのか、頭の痛いところである。
 などと言いながら、相変わらず「総司令&ゴレンジャー」は刺激的で楽しく、一週間に一度の理事者会が待ち遠しかったりする。あと半年、微力ながら精一杯頑張ろう!と決意を新たにして、筆を置きます。

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