横浜弁護士会新聞

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20005年11月号(4)

 
59期合同就職説明会 新人さんいらっしゃい
副会長 三浦  修
 59期合同就職説明会が9月3日に当会会館で行われた。
 今年も修習生が、北は札幌、南は福岡からと、全国各地から参加したが、今年は去年と比べ、参加した修習生の数が108名から156名、募集事務所数が14から26(本部16川崎4県西1横須賀1相模原4)へとそれぞれ大幅に増加したため、募集事務所の説明担当弁護士数名が5階の大会議室に入り切れなくなるほどの大変な盛況となった。
 例年横浜は、「求人が少なく、情報もオープンではない」と、とかく批判のあるところであったので、募集事務所数の大幅増は喜ばしいことではあったが、増加募集数をはるかに上回る応募者増で、今更ながらに「横浜弁護士会」の根強い人気を示す一日となった。
 156名の熱い視線を受けながら、募集事務所は、各1分という制限時間にもかかわらず、熱心に事務所の説明を行った。引き続いて行われた各ブースに分かれての各事務所の説明会でも、活発な質疑応答がなされた。
 時間の制約もあり修習生は4〜5事務所の説明を聞くのが精一杯であったが、足りない分は、その後の懇親会において各自情報収集に努めたようである。
 今後も応募する修習生の増加が予想されるなかで、募集事務所の積極的な参加を求めるとともに、より正確な情報を早く伝える工夫をしていきたいと考えている。

新人弁護士奮闘記 第57期 田中宗一郎 会員
希望をのせて船は大海に
 秋の爽やかな風とともに、58期の新しい弁護士が横浜にやってきた。私が横浜にきて、早1年が過ぎたということだ
 弁護士になってからもそうなのではあるが、私の場合、「奮闘記」は修習時代にまで遡る。修習中に結婚した同期の弁護士水野千彩子と、横浜に事務所を構えようと決めたときからが、私(私たち)の奮闘の始まりであった。
 私たち夫婦は、結婚を機に、お互い弁護士としての道を歩んで、2人で事務所を立ち上げようと決めた。怖いもの知らずと云われればそうなのかもしれないが、当時まだ、「司法修習生」という一般社会ではまるで意味不明な肩書きしかないのをものともせず、平日は研修所に通いながら計画を練り、土日で横浜を足繁く訪れては、事務所賃貸の交渉や事務機器等の発注、設立費用の借入先との交渉などに奔走した。和光での後期修習が慌ただしく過ぎ、いよいよ迎えた2回試験。勉強もままならないあの状態でも通ったのは、「ここまで来たら、駄目でしたなんて言えません。」という無言のプレッシャーの賜物である。
 こうして、私たちの希望を乗せた船は大海に漕ぎ出したのであるが、沖で目にする景色は見たこともないものばかり。刑事弁護の新人研修では、割当ての2件ともにしっかりと否認事件を引いて面食らい、民事でも、依頼者の手前では体面を繕った後で慌てて判例を調べたり。初めての確定申告も「事務所経費って何が入るんだ?」というところから始まり、弁護士としても事務所としても、新人らしいどたばたを繰り返しつつも、無事に航海を続けることができている。
 今でも訴訟等の申立てや尋問などの場面では緊張するが、それが悟られないくらいには成長した…のではないか…と思う。ただ今日の私たちがあるのも、実務修習中に2人がお世話になった先生方や、風変わりな新人登録手続を支えてくれた弁護士会事務局の方々、法曹テニスクラブの諸先生方などの、暖かいご指導があったからと感謝して止まない。
 私たちの事務所も、来年1月には念願の初事務員が採用できる予定。他人を雇うという重責を感じながらも、これからも努力を怠らず、諸先輩方に少しでも追いつけるよう、一層に励みたい。

裁判所チーム圧勝
 9月18日、杉田ゴルフ場テニスコート(金沢区)において、横浜法曹テニスクラブチーム(弁護士会チーム)と裁判所チームのテニス対抗戦が行われた。
 爽やかな秋晴れの中…、と言いたいところだが、当日は気温30度前後の猛暑。それにもかかわらず、弁護士会チームからは31名、裁判所チームからは16名の参加があり、それぞれ活躍の場を日頃のcourtからtennis courtに替えて(この日は誰もこのフレーズを口にしませんでしたネ)、文字どおりの熱戦が繰り広げられた。
 当日は、本年7月に米沢の公設事務所に赴任した当クラブのエース・暁会員もはるばる山形からかけつけ、弁護士会チームは大いに奮戦した。しかし結果は、5勝10敗1分で裁判所チームの圧勝。日頃の猛練習で故障者の多い弁護士会チームにとっては悔しい結果となった(なお筆者は2戦2勝!)。なお裁判所チームには、毎年年初に行われる「初打会」にも参加いただいており、弁護士会チームには来年の同大会における雪辱が期待される。
 テニス対抗戦の後は、クラブハウス内のレストランで恒例の懇親会。裁判所チームからの参加者とともに、当日の熱戦を振り返りながら大いに歓談した。また、この日は中秋の名月の前日。懇親会の帰り道には、夜空に大きくて丸い月がくっきりと浮かび、参加者にとって「スポーツの秋」を満喫した爽やかな1日となった。
宮下 京介 会員

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横浜弁護士会125周年記念行事のお知らせ
 横浜弁護士会は本年6月で125周年を迎えました。そこで、これを記念して記念行事を開催致します。入場無料ですので一般の方も奮ってご参加下さい。
日時 12月3日(土)午後1時30分  会場 横浜弁護士会館5階
(1) スライドで見る「横浜弁護士会の125年」
(2) 記念講演 三谷太一郎(日本政治史 東大名誉教授)
(3) パネルデスカッション
  「陪審裁判はなぜ15年で停止に至ったか」〜よりよい裁判員裁判実現のために〜
三谷太一郎、中村行宏(TVK解説室長)他

編集後記
 天高く馬肥ゆる秋となりました。この天とは空ですが、古く正道の意味もあります。「天知る、地知る、子知る、我知る」。後漢書にある一説で、楊震なる者が賄賂を贈ろうとして王蜜なる人物に断られたときの言葉です。己のばかな所作も、天が見ていると戒めねば。
デスク 栗田 誠之 1面担当 山田 一誠 2面担当 岩田 武司
3面担当 池本 康次 4面担当 久保 義人

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