2004年3月号(1) |
立候補の動機 |
前年からいろいろな方に立候補を促され、励ましの言葉をもらいました。そんな中で、私自身も会とのかかわりの中で成長して来たという思いがあって、必要とされるならば恩返しをしようと、それが後輩のためでもあると思い、かなり思い切って決断しました。これまで業務改革、業務対策等に力を入れてやって来ました。大きな業務の変革の中で、お役に立てればという思いです。 |
取り組むべき課題 |
かつてない弁護士の増加が現実のものとなり、今後は、裁判外の業務や知的財産権等の新しいニーズに積極的に対応していく必要があります。しかも、あまり時間はなく、会の果たす役割は非常に重要です。具体的には、自治体との間に懇談会を作り、必要があれば弁護士をどんどん派遣する、地域の企業、産業、商工団体、経済団体との結びつきや、NPO法人との結びつきを強める等のことは必要です。その中で、どの程度のニーズがあるのかを具体的に検証するという問題も残されています。 |
内側の問題としては、厳しい倫理の維持とスキルアップが必要です。専門化の方向に添う研修をおこなっていくことは、会が求心力を維持するためにも重要です。そして、専門化された研修をおこなうだけではなく、専門的なニーズとの結びつきを持つことが求められるでしょう。 |
支部会館問題 |
裁判所の庁舎の中に弁護士会があるのは歴史的な経過からですが、今後は裁判所以外の職務領域や地域社会に積極的に関与していく役割が求められていることからすると、支部会館の設置は好ましいことであると考えています。今後は地域社会の活動の拠点になるものと期待しています。 |
LSC構想への対応 |
法律相談センターは、基本的に採算が合わない地域に作ることは困難です。そういう意味で、リーガルサービスセンターに大きな予算が付けば、それは、地域司法に大きな役割を果たします。一方、国により管理されるのではないか、役所による自由度がない運営がなされるのではないかという危惧もあります。弁護士会が運営にイニシアチブを取れるような、自由な設計が出来る組織に作り上げていくことが必要です。 |
(1)副会長として何か一言 (2) 略歴 (3) 趣味 | ||||||
橋本吉行(37期) | ||||||
|
||||||
飯田直久(37期) | ||||||
|
||||||
本間 豊(40期) | ||||||
|
||||||
三木恵美子(41期) | ||||||
|
||||||
田中学武(41期) | ||||||
|
1月30日に開催された臨時総会において、当会会則、会規の改正案等がいずれも原案どおり可決された。議案の中心は、弁護士法の改正及び日弁連臨時総会による会則改正をうけて、報酬等標準規程の削除、綱紀委員会、懲戒委員会に関する条文の全面改正、公職就任及び営利業務の届出の制定等を定めるものであった。 |
総会は、議長に須須木永一会員、副議長に小島周一会員が指名されて開催され、各議案は、圧倒的多数の賛成によりいずれも原案どおり可決されたが、時間内に審議が終わるのかと心配されるほど、議案は多数であった。その中で、実務に最も影響が大きいと思われるのは、報酬規程の廃止である。これについては、既に弁護士法が改正されていることから、独占禁止法にてらし報酬規程を廃止する必要があることは周知されており、これを理解した上で廃止後の事務を危惧して反対であるとの意見もあった。 |
また、従来原則として禁止されていた公職就任と許可制であった営利業務は、いずれも届出制になり、会則上に規定が新設された。 |
国民の意見を反映させるための綱紀審査会の設置等を定めた弁護士法の改正に伴う綱紀委員会、懲戒委員会に関する会則の全面改正と、それに伴う会規の改正も原案どおり可決され、綱紀委員に学識委員と予備委員を選任する手続をすすめ、人選を常議委員会に委任することも決議された。 |
法科大学院に関する問題として、当会から派遣している実務家教員に支給される給与が不十分な大学がある実情が説明され、調査費を支給する暫定措置をおこなうことが決議された。 |
また、昨年小田原支部臨時総会において、同支部の名称を「横浜弁護士会県西支部」に変更する旨の決議がなされたのを受けて、支部会規の一部改正が決議され、審議では会名の問題に関連しての積極的な賛成意見があった。 |
他に、各種納付金を会費として位置付ける会規、会員が二つ以上の協議会の委員、特別委嘱委員になれないとすることに例外を設ける会規が承認された。 |
このように、全ての臨時総会議案が原案どおり可決されたことにより、2001年6月の司法制度改革審議会意見書の提出、その後の司法制度改革推進本部法曹制度検討会での検討による結果が、法改正、日弁連会則等の改正、当会会則等の改正と段階を経て、本年4月1日から各会員の現実の業務に反映されることになった。 |
機械式(手巻・自動巻式)の腕時計を買ってみた。それは、これまで使っていたものが、電池交換の時に裏蓋の閉め方が悪く、水で腐食してしまったので、そう考えたのだが、数年前から機械式が流行していることはこの時に知った。 | |
私にはウンチクは分からないのだが、なるほど秒針の動きがやわらかく、人間的なあたたかみがあるよう気がする。ゼンマイで動いているという、自分にも理解可能と思える安心感もいい。しかし、精度が良くないことを考えても進みすぎで、1か月ほど調整に出した。今は、その様子を見ているのだが、全体をどう評価すべきだろうか。 | |
子供の頃、時計を分解したくて仕方がなく、実際に古い時計をもらって分解したような記憶もあるのだが、この記憶は霧の中にあるような淡さになっていて、判然としない。 | |
この頃の機械に対する興味は、それが理解できそうなイメージを背景に持っていた。バルサ材の機体にエンジンと燃料を積んで模型飛行機を飛ばし、ステレオを自作したのも、同じイメージが背中を押していたような気がする。 | |
今でも、宮崎駿監督のアニメーション映画には、プロペラで動く理解可能な範囲の機械が多く登場するが、現実はそうではない。理解できないほど複雑なイメージに取り囲まれた時、その揺り戻しもまたやって来るのだろう。様々な場面で、色々な姿になって。 | |
(滝口秀夫) |
▲ページTOPへ |
内容一覧へ |