いろんな顔と出会って |
昨年四月に弁護士登録をし、早いもので一年五か月が経ちました。横浜綜合法律事務所で、仕事面は勿論仕事以外の面でも諸先輩方に大変お世話になりつつ、充実した毎日を送っています。 |
この一年五か月を思い返してみると、依頼者、被告人、少年の様々な顔が浮かびます。不安げな顔。強がっている顔。憤慨している顔。落胆している顔。すがりつくような顔。やるせない顔。満足げな顔。さばさばした顔。そして、しゃくりあげて泣いていたあの少年の顔。顔の変化を目の当たりにすると、顔はそのときのその人の状況や気持ちを反映するものだと痛感します。 |
ところで、私の弁護士としての初体験を思い出してみると…。初めての法廷では、某裁判官に「遺産分割協議書もないのに分割協議をしたと言うんですか。ふーん。普通はつくるんじゃないの」と言われてあたふたし、初めての証拠調べでは、質問のしかたを考えていて次の質問までしばらく間が空いてしまい、取り寄せた尋問調書に「原告代理人…」となっていないか思わず確かめてみたということもありました。 |
初めての示談交渉もなかなか印象深いものでした。ある窃盗事件で、事務所の澤田久代弁護士と共に被害者(二〇歳前半の女性)に会いに行ったときのことです。被害者の彼氏なる人物が代理人と称して登場し「だいたいおめーらみたいな若い弁護士がついてること自体が気にいらねーんだよ」「おめーらなんかどうにでもできんだぞ」と澤田弁護士の目の前二〇センチくらいのところで下から上へと睨み上げて多額の示談金をふっかけてきたあの顔、それに絶句していた私の横で一ミリもたじろぐことなく二〇センチ先の鼻息荒い彼に平然と対処していた澤田弁護士の顔は忘れられません(このときほど澤田弁護士を頼もしいと思ったことはありません)。 |
その後、大船のとある居酒屋で澤田弁護士と終電後まで語り合い(?)ましたが、このときの経験は私の後の示談交渉等に大変役立っています。また、この事件は私が検察官とけんか(?)した初めての事件でもありました。このときには、自分自身こんなに熱くなることもあるんだと新たな自分を発見したりもしました。 |
これら初体験の時の私がどんな顔をしていたのか私には分かりませんが、果たして私の顔は一年五か月前の顔からどのように変わったのでしょうか…そして、今後どんな顔になるのでしょうか……。 |
八月四日、群馬県の伊香保で、横浜、東京、埼玉、群馬、新潟の各弁護士会チームが参加して関越野球大会が行われた。 試合はトーナメント方式で行われ、横浜マリナーズはチーム一丸となって準優勝を果たした。 |
1回戦 対群馬 14対1 |
群馬 000 10 1 |
横浜 811 13 14 |
西村投手あわやノーヒットノーラン!安達スリーラン |
第一試合の群馬戦は、西村−遠矢のバッテリーで挑んだ。好調西村は、群馬打線に四回二アウトまでヒットを1本も許さぬ好投。エラーのランナーをこの日唯一のヒットで返され、ノーヒットノーランこそ逃したものの、見事一安打完投。 |
横浜は、打っても打線が爆発。四番岡部の先制タイムリー、島崎の二点タイムリー、安達のスリーランホームランなどで、初回に一気に八点を挙げ、試合を決め、初戦を難なく突破した。 |
2回戦 対新潟 12対0 |
新潟 000 00 0 |
横浜 420 06 12 |
畑中投手、新潟を完封! |
新潟は、全国大会常連の強豪である。 |
瀬古監督は、エース畑中をぶつけた。なにせここで負けてしまっては決勝で東京と当たることすらできないからだ。 |
打線好調の横浜は、この試合も初回から岡部の先制タイムリーに、阿部、島崎、河合が続き、四点を挙げた。畑中は、ベンチの期待に応え、しぶとい新潟打線を完封。 |
横浜は12対0で快勝し、その実力を見せつけた。 |
決勝戦 対東京 6対16 |
東京 814 30 16 |
横浜 400 02 6 |
炎天下の連戦に力尽きる |
宿敵東京との決勝戦。 |
しかし、炎天下で既に三試合目の横浜に対し、東京は二試合目。エース畑中の連投を避けた横浜は、初回から大量点を許し、安達の二点タイムリーツーベースなどで追い上げたものの、序盤の失点が大きく、畑中を投入する機会のないまま敗れた。 |
なお、今大会のチームの殊勲選手には、新潟を完封した畑中投手が選ばれた。 |
マリナーズは、法大野球部出身のコーチを招いて特訓中。東京に勝つ日も近い…。 |
(捕手 喜多英博)
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