2000年8月号(4) |
小田原支部の現会員数は五六名である。従来、小田原支部の会務は三名の幹事であたってきていたが、近年支部の会務が激増してきているために本年度から新たに専門委員制を導入して、現在六名の専門委員と三名の幹事で支部の会務にあたっている。 |
小田原支部での現在の最大の課題は、庁舎建替えに伴う弁護士控室明渡問題である。小田原支部はこれまで国選弁護人、破産管財人の選任手続等に積極的に貢献し、弁護士の社会的使命を全うする立場から法律扶助手続、当番弁護士活動、法律相談センターの運営等に尽力しているが、これら支部の社会的活動はいずれも地裁小田原支部庁舎内の弁護士控室を拠点としてなされている。 |
小田原支部は本年六月五日の支部臨時総会において、裁判所に対し弁護士控室の明渡要求の撤回を求める支部決議を行った。弁護士控室問題は全国の裁判所で起こっている古くて新しい問題のようであり、小田原支部としても今後粘り強く対処していくつもりである。小田原支部の拠点を確保するために、本部および他支部の多大なる応援を期待するものである。 |
(小田原支部幹事 三川 昭徳)
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修習庁に関係なく参加可能に |
七月五日(水)、午前一〇時から横浜地裁において、三庁合同の修習開始式が行われた。 |
第五四期修習生は、一〇〇〇名台の合格者を出した初めての期で、横浜修習は四八名(うち女性一七名)が配属となり、昨年の三五名から一気に一三名の増となった。 |
そのため、今年から四班に分け、一班一二名がそれぞれ民事裁判、刑事裁判、検察庁、弁護士会に分散して修習することになり、三カ月ごとに順繰りに各修習を行うこととなった。 |
弁護士会における修習開始式は、同日午前一一時一五分から行われ、一二名の修習生が緊張した面持ちで、永井当会会長、村瀬修習委員長からの歓迎の挨拶を聞いていた。 |
その後、オリエンテーションにおいて、修習における注意事項などが伝授され、歓迎会会場に場所を移動した。 |
歓迎会はホテルニューグランドにおいて行われ、指導担当弁護士とともに修習生一人一人が自己紹介をして、これからの弁護修習における決意表明をした。 |
歓迎会がお開きになった後は、一二名の修習生は指導担当弁護士とともに関内の夜に消えていった。 |
今回の修習生(D班、弁護士会では一班と呼称)の修習期間は、七月五日から一〇月四日まで。 |
今年の修習カリキュラムの特徴は、修習期間短縮に伴い個別指導を充実することとし、一般講義はすべて夜間講義としたこと、出席は選択制にし修習生のやる気に任せたこと、裁判所・検察庁で修習している修習生にも、弁護士会の行う夜間講義に自由に出席できるように配慮したことがあげられる。 |
初の試みであるが、充実した講義の内容と個性豊かな講師陣を揃え、八コマの講義を用意しており、毎回四八名の修習生が聴講することを望んでいる。 |
(修習委員会副委員長 岡部 光平)
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俳句の良さは簡単さと奥深さ |
会員 増本 敏子 |
老父の自宅介護四年目の私は、大好きな旅行や観劇もあきらめ、ようやく面白さの分かってきた囲碁もテレビ番組をビデオに取るだけ…そんな中で、細々と続けていた俳句が身近な趣味として復活してきました。 |
若い先生方はご存知ないかも知れませんが、川崎支部の故平川巴先生は、巴竹という名の俳人で伝統ある俳句誌「ゆく春」の主宰でした。先生のお元気な頃は、当会の「法曹ゆく春会」には熱心なお弟子さんがたくさん居られたのです。私は先生の晩年に仲間に加えて頂きましたが、長続きしませんでした。毎月の例会は、前月出された兼題(句のテーマ)二つに対して合計七句作ってゆき、作者を伏せて好きな句を選び合い、選ばれた句が朗読された時作者が名乗り出るというもので、他人の句を選ぶのはとても楽しいのですが、七句作ってゆくのがなかなか大変なのです。同じように「たまに出席組」の潮風さん(瀬沼先生)曰く「準備書面の方が簡単だよ。何を書くか材料があるから。俳句は何もないところから作るから大変だよ」 |
一年に一度だけ出席という時期が続き、メンバーも亡くなられたり老齢のため退会されたりして減り、数年前より眠龍さん(内山先生)が唯一の若手(?)として世話役をして下さるようになりました。「ゆく春」主宰の先生もわざわざ弁護士会館に出向いて下さるので、私も下手ながら出席せざるを得ません。 |
何しろ一人欠けても淋しいのです。しかも今年からは、皆勤賞だった忠生さん(山内先生)圭二さん(桃井先生)が急死され、残るは行人さん(永田先生)保男さん(箕山先生)眠龍さんと私だけなのです。俳句の良さは紙と鉛筆と創造力があればすぐ作れる簡単さと奥深さです。そして句会の楽しさ。 |
「この人がこんな句を?」の意外性、よく似た思いを上手に表現する人に感心したり、気分転換になります。皆様もぜひご参加下さい! |
六月三〇日、七月一日両日にわたり、広報委員会の合宿が行われた。 |
横浜弁護士会新聞の紙面作りは、総勢三〇名の広報委員が行うが、各月号の取材活動は、デスク及び四名の記者からなる班が行う。このAからEまでの五班がローテーションにより各月号を担当し、これに正・副委員長を含む五名の編集委員が毎月加わるため実質一〇名によって各月の紙面が作られることになる。各班の構成員は他の四班の構成員との交流の場がほとんどないので、全体の情報・意見の交換、意思疎通の場として合宿が設けられている。 |
一日目は外部講師を招いて一年分の紙面批評を受け、また、二日目はより良い紙面作り・会報作りをテーマに議論を行った。 |
<もっと取材を> |
理事者の原稿が多すぎるとの反省を踏まえ、各記者による取材を増やすこととした。記者の負担は増えるが、単なる原稿集めではつまらない、取材して原稿を書き、見出し・割付を考えてこそやりがいがあるなど、若手の頼もしい声が相次いだ。 |
<速報性の工夫> |
イベントが新聞に掲載されるのが一月半ほど後になるという現行のシステムは、可能な限り時差を短縮して速報性を高めたい。取材記事を増やし、理事者との連携を密にし、工夫したいところである。 |
<会報の特集テーマ決定> |
今年度はできれば年内にも会報を発行したいと考え、歴史の重大な節目でもあり、「二一世紀の弁護士像」をテーマとすることとした。会報部会を設けて検討を進める。 |
<モニター制度に協力を> |
読者あっての新聞というのは何も一般紙(新聞)に限らない。内外の批評・提案などを大いに聞いてみたい。モニターをお願いする際は是非ご協力下さい。 |
(広報委員長 木村 良二)
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いろいろな相談にお応えします。 | ||||||||||||||
横浜弁護士会総合法律相談センター | ||||||||||||||
3月新設 相模原相談所夜間法律相談 | ||||||||||||||
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[相模原相談所] (042)776-5200 相模原市中央3丁目12番3号(商工会館3F) |
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※電話で予約してください。 | ||||||||||||||
このほかに、本部(045-211-7700)小田原相談所(0465-24-0017)川崎相談所(044-422-9600)海老名相談所(046-236-5110)横須賀相談所(0468-22-9688)横浜駅東口相談所(045-451-9648)もあります。お電話でどうぞ。 |
編集後記 | |||||||||||||||||
本紙は会員以外にも配布されている。裁判官から「この前負けていましたね」と言われてテニス部の記事まで読んでもらったのだと分かった。会員からも四面だけは読むとか、「私の独立した頃」は、面白いという声をよく聞く。特に行事の報告記事は人気がないようである。読む気にさせるにはどうしたら良いかあれこれ考えるが、なかなか難しい。妙案があればお聞かせ下さい。 | |||||||||||||||||
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