会長就任のご挨拶

神奈川県弁護士会会長
剱持　京助

2020年4月1日に神奈川県弁護士会会長に就任した剱持京助です。

2021年3月31日までの1年間、会長を務めます。県民のみなさま、関係する諸団体のみなさま、会員のみなさま、宜しくお願い申し上げます。

弁護士は、基本的人権の擁護と社会正義の実現を使命としており、そのため、誠実にその職務を行い、社会秩序の維持及び法律制度の改善に努力しなければなりません。（弁護士法第1条）
この使命実現のため、弁護士会は、登録や懲戒制度上の「自治」を士業で唯一認められており、弁護士会を監督する機関はなく、国家権力から独立した存在であります。

神奈川県弁護士会は、神奈川県内に事務所を有する全ての弁護士・弁護士法人が加入しなければならない公的な「強制加入団体」で、会員数は、2020年4月1日現在で1699名となっており、横浜市に会館を有するほか、川崎、県西（小田原）、横須賀、相模原の4カ所に支部があり、県内8カ所には法律相談センターを設けております。

県民の法的ニーズに応えるための相談窓口については、法律相談センターのほか、高齢者や障害者の支援のために成年後見センターみまもりを2年前に立ち上げたところであり、その他、各分野での相談体制を整えております。

今後とも、サテライト相談場所の開設、各種あっせんや電話相談等、専門性と利便性を高めるとともに、県民からのアクセス環境を改善すべく、積極的に取り組んで参ります。

神奈川県には、個性豊かな様々な地域と、900万を超える県民みなさまの暮らしがありますが、人口変動や交通面等での地域格差は県内でも顕著に広がり、貧富の差やヘイトスピーチ、マイノリティの差別等、県内における社会的分断は強まる一方であります。

神奈川県弁護士会としては、個人の尊厳が守られ、「法の支配」が貫徹されるよう、今後も会内で様々な取り組みをし、地域に根差したよりよい法的サービスを提供するほか、積極的に外部にも発信していく所存です。

会長と副会長5名で力を合わせて、1年間、職務を全うすべく、全力を尽くします。

2020年4月1日
剱持　京助