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会長就任のご挨拶

神奈川県弁護士会会長
芳野 直子

神奈川県弁護士会会長 芳野 直子

皆さまには、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

さて、私は、2018(平成30)年4月1日付けで、神奈川県弁護士会長に就任いたしました。

神奈川県弁護士会は、神奈川県内に法律事務所を持つすべての弁護士・弁護士法人が加入している公法人です。会員である弁護士数は、平成30年4月1日現在で1640名であり、横浜本部1155名、川崎支部222名、県西支部127名、相模原支部82名、横須賀支部51名となっています。

神奈川県弁護士会は、弁護士の使命である基本的人権の擁護と社会正義の実現を目指しており、高齢者・障がい者や子どもなど社会的弱者への権利擁護、消費者運動など健全な市民社会に向けての支援、少数者への差別の解消、貧困の根絶、災害被害者や犯罪被害者の支援など、本年度も様々な人権擁護活動に一層取り組んでまいります。

また、複雑かつ多様化する現代社会では、市民・県民の皆さまの法的支援を求める声は高まっています。神奈川県弁護士会は、県内8カ所に法律相談センターを設け、課題毎に専門の弁護士によるきめ細かい相談窓口を整えています。本年3月には、成年後見センターみまもりを立ち上げ、高齢者や障がい者を支援するための取り組みも始めました。今後も、弁護士をより身近なものとして感じられるアクセス環境を整えていきたいと考えています。

刑事事件の分野では、今年からすべての勾留事件に国選弁護人が付けられることになりました。弁護士会は、弁護人の適切な弁護活動を支援し、さらに逮捕段階にまで国選弁護人が拡大される制度を目指して取り組みを行っていきます。

私たち弁護士会は、地域に根ざした親しみやすい弁護士会として、人権擁護に取り組み、市民・県民の皆さまに法的支援を迅速にお届けできるよう、積極的に頑張って参ります。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

平成30年4月1日
芳野  直子

 
 
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