2024年10月29日更新
関東大震災時の朝鮮人虐殺事件から101年が経過しようとしています。この間精力的に取材を重ねてきたジャーナリストの安田浩一さんは、その取材の積み重ねを著作「地震と虐殺」(中央公論新社 2024/6/19)にまとめられました。緻密な取材から浮かび上がってきたものは、朝鮮人虐殺事件の記憶を継承しようとする人々と、記憶を抹殺しようとする人々のせめぎ合いです。事件の記憶は各地の良心的な人々による地道な活動によって掘り起こされ、継承されてきました。ところが、東京都の動きに代表されるとおり、記憶を抹殺しようとする動きも高まっているのが現状です。 そこで、著者の安田浩一さんをお呼びして事件を振り返りつつ、記憶継承運動の現在地と展望を確認し、今、私たちに何ができるかを考えたいと思います。横浜における記憶継承運動の中心、山本すみ子さんにもご登壇頂き、地元神奈川県でなにをすべきかも考えます。
<講師紹介> 安田 浩一さん ルポライター。 『ネットと愛国:在特会の「闇」を追いかけて』により日本ジャーナリスト会議賞、講談社ノンフィクション賞受賞。 『ルポ 外国人「隷属」労働者』で第46回大宅壮一ノンフィクション賞雑誌部門受賞。
山本 すみ子さん 関東大震災時朝鮮人虐殺の事実を知り追悼する神奈川実行委員会共同代表。 1939年生。小学校教員退職後、横浜の朝鮮人虐殺について再度調べ始める。 朝鮮人虐殺90年を前に「市民の手で虐殺90年をやりませんか」と久保山で呼びかけ、現在の実行委員を組織する。
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