2014年04月25日更新
東大大学院教授であり、哲学者でもある高橋哲哉さんに、「高橋哲哉さんと考える集団的自衛権行使の何が問題か」と題して講演をいただきました。
講演では、集団的自衛権行使容認に向けた96条改正、解釈改憲という安倍政権の試みを「無定見」、「ルール違反」と強く非難し、集団的自衛権行使を認め海外で武力行使をし、戦争ができる国になることに果たして国民は、社会は耐えられるのか!と強く問題提起をし、そのうえで、自民党憲法改正草案が目指す国のあり方とは何か、国民の前に国家がある、天皇を戴く国家を末永く継承させようとする基本的な姿勢について詳しく語っていただきました。
わかりやすい語り口と、合間に「靖国神社」のDVDを上映しながら394名の参加者の関心を引き続け、盛況のうちに終了しました。
ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。
安倍政権はいま、憲法9条の下では許されないとされてきた集団的自衛権行使につき、憲法解釈を変更することによって容認しようとしています。 集団的自衛権とは何か。行使の容認は何が問題なのか。 憲法9条はどうなるのか。 私たちはどこに向かうのか。 長年、靖国問題・教育問題にも取り組まれ、福島第一原発事故後は、福島と沖縄を見つめて「犠牲のシステム」であると喝破された、あの高橋哲哉さんをお招きし、いま私たちが直面している問題を共に考えてみたいと思います。是非ご参加下さい。
<講師プロフィール> 高橋哲哉さん 東京大学大学院教授 哲学者 福島県出身 『教育と国家』(2004年、講談社現代新書)『靖国問題』(2005年、ちくま新書)『国家と犠牲』(2005年、NHKブックス)『犠牲のシステム福島・沖縄』(2012年 集英社新書)など著書多数。近著に『フクシマ以後の思想をもとめて: 日韓の原発・基地・歴史を歩く』(共著・2014年 平凡社)がある。
※神奈川県弁護士会では、当イベントの内容を記録し、また成果普及に利用するため、会場での写真・映像撮影及び録音を行っております。撮影した写真・映像及び録音した内容は、当会の広報誌や書籍、DVDのほか、ホームページ、パンフレット等に使用させていただくことがあります。
PDFファイルが開きます。憲法問題シンポジウム「高橋哲哉さんと考える 集団的自衛権行使の何が問題か」 (671KB)
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