2017年02月02日更新
私は,弁護士会主催の合同就職説明会を通じて現在の事務所に採用していただきました。
私は,出身は横浜であったものの,修習地は東京であったため,神奈川県弁護士会の雰囲気や就職活動の情報が掴みづらい状況にありました。弁護士会ごとに,委員会活動であったり,就職活動の状況であったり,同期のつながりの濃淡であったりと色々異なることは多いと思います。私は,なんとか横浜で就職したいと考えていたので,知り合いを通じて横浜で弁護士をされている女性の方を紹介していただくなどして,できる限りの情報収集をしました。これは神奈川就職希望の方に限った話ではないと思うので,希望する弁護士会があるという方は,その弁護士会に所属する先生のお話を伺う機会をいただくことができないか考えてみるのもいいかと思います。
弁護士の就職活動と一般企業の就職活動は,毛色が異なるものに思えますが,形式面に関するマナーは大差ないと思います。送り状を付けること,履歴書の訂正の可否やメールの文面などの就職活動におけるマナーは調べれば簡単にわかることですので,エントリーシートや履歴書作成・送付の際には一度自分で調べることをおすすめします。 履歴書や志望理由書は,面接で話す内容を見据えて作成する必要があります。履歴書の自由記載欄に多くの情報を盛り込むことは難しいですが,面接で質問された際に何かしらのエピソードを交えて回答できるように,一文一文を作り込むのが得策です。「いわゆるマチ弁志望で,一般民事を扱いたい」と記載する場合には,①マチ弁志望の理由,②一般民事の中でも特にどのような分野に興味があるのか,③なぜその分野に興味を持ったのかなどを事前に考えておくべきだと思います。また,公募の場合,定型文のみが記載された履歴書ですと,面接に呼んでいただくのは難しいかもしれません。だからといって,履歴書にエピソードのすべてを盛り込んでしまうと,面接で話す内容が無くなってしまうので,エピソードのタイトルのみを記載して,具体的な内容については面接で話すというのも一つの手です。求人情報を見つけたあとは,履歴書の作成や必要書類の準備などをして,早急に資料を送付するに越したことはないですが,応募先の事務所ごとにしっかりと履歴書を作成するよう心掛けると面接に呼んでいただける機会も増えるはずです。
通常公募の場合,応募者が事前に手に入れられる事務所の情報は,求人情報サイトに載っている事項や事務所ホームページに記載されている事項くらいかと思います。合同就職説明会は,公募の中でも,応募者が事前に事務所のカラーを見ることのできる貴重な機会です。沢山の人が応募するからと尻込みをしてしまうのは非常に勿体ないですし,何がきっかけで採用していただけるかは分からないので,気になる事務所に出会えた方は是非とも応募してみてください。
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