2016年01月27日更新
今回、ご縁により就職活動体験記を書く機会を頂きました。この就職活動体験記が少しでも皆様の就職活動の参考になれば幸いです。
私が就職先の事務所を知ったのは、年明けに行われた横浜弁護士会の合同就職説明会でした。私は横浜修習ではなかったので、神奈川の法律事務所についてほとんど知らない状況でした。合同就職説明会に先立ち、後に私が就職することになる事務所を勧めてくれたのが大学の先輩でした。
私が就職活動をする中で、重要視したのは、まず、事務所の所長との相性や人柄です。この点が重要であることは言うまでもないと思いますが、問題はなかなか相性等といったものを量ることが難しいことです。そこで、私は、待遇等の諸条件に魅力を感じた事務所の所長と話しをする機会を持つことをお勧めします。具体的には、事務所説明会で質問する、皆の前で質問がしにくければ(私も苦手です)、全体説明の後に少し残って一対一で話をすることでもいいと思います。色々話しをしていく中で、事務所の方針や、今所長が仕事で興味関心を持っていること等様々なことを聞くことができ、また所長の雰囲気もわかると思います。きっと、お話しを終えた後、「あぁ、いいなぁ」もしくは「なんか違う」と直感的に感じることが出てくると思います。その直感に従って良いと思います。私が就職した事務所の就職活動では、事務所訪問や説明会の後に懇親会が開かれていました。私はその機会に所長とたくさんお話させて頂き、この事務所に入りたいとの気持ちが固まりました。 次に、重要視したのは待遇等の諸条件のなかで、個人事件を受任することができるか否かという点でした。理由は、私が弁護士を志望した動機が「組織の名前を借りてではなく、自分の名前、力で働きたい、サラリーマンは嫌だ」ということにありました。個人事件が全くできなければ、それは、ほとんどサラリーマンと変わらない働き方であると思い、面白味を感じなかったからです。 事務所選びの際に、取扱分野に注目して行う方も多いと思います。履歴書でも必ず記載する項目でもあります。私は、「この分野を特にやりたい」というものがなかったので、この欄の記述はいつも悩みました。私の就職した事務所は、損保の仕事が多いですが、もともと強い関心があったわけではなく、面接時も保険会社の代理人がどのような仕事をするのかよくわかっていませんでした。「この分野を特にやりたい」というものが固まっていれば、それに越したことはないですが、もし固まっていなければ、素直に「なんでもやってみたい」と伝えることも良いのではないかと思います。
私は就職活動が決まったのが4月中頃でした。それまでにいくつもの事務所に落とされ、落ちた原因もわからず、腐った時期もありました(横弁の合同就職説明会もどうせ決まらないと思って、直前まで行かないつもりでした)。 就職活動は、偶然のご縁で決まります。合同就職説明会に行けと友人から背中を押されなければ、大学の先輩が事務所を勧めてくれなければ、私はこの事務所との縁はありませんでした。就職活動で色々な所長とお話をしていく中で、いつか、この所長の下で働きたいと思える出会いがきっとあると思います。就職活動は、辛いことが多いとは思いますが、皆様を心より応援しております。頑張ってください。
このページの先頭へ